第23回くまもとアートポリス

この度、第23回くまもとアートポリスにて
「錦ヶ丘の家」と「園田教材社」がそれぞれ推進賞・推進賞選賞を受賞しました。

「錦ヶ丘の家」は、建築士が自身と家族のために設計した平屋の住宅です。

「園田教材社」は、学校教材を販売する店舗兼倉庫です。

建築事例の方にたくさん写真を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

錦ヶ丘の家170526(第23回くまもとアートポリス推進賞受賞)

園田教材社(第23回くまもとアートポリス推進選賞受賞)

錦ヶ丘の家170526(第23回くまもとアートポリス推進賞受賞)

閑静な住宅街に建つ小さな平屋の住宅です。敷地は、前面道路が近くの公園へと繋がっており、また通学路にもなっていることから人通りは比較的多い場所です。

建物内部は、生活動線が切れないような回遊性があるように、家族が集まる居間や食堂は、いろんな場所から出来るだけ庭が眺められること、そして少しでも町並みに寄与出来るような緑のある場所を作ることができたらという思いから設計を始めました。

南側は、駐車場とできるだけ広くの庭を確保するため、敷地の北側に建物を寄せて配置しました。駐車場と南側の庭を木塀で穏やかに仕切り、目地は生活に支障がない程度に空けて、庭の気配が感じられるようにしました。また植栽によって壁の存在感を和らげるような工夫もしました。

西側には、採光や通風を意識して坪庭を確保しました。屋根は単純な切妻屋根とし、外壁は左官仕上げで少し粗めの仕上げとしました。内部は、出来るだけ天然由来の素材を使うことを心がけ、壁・天井などは、調湿・消臭作用をもつ火山灰を主原料とした左官材を用いました。また殆どの建具は、開け放って使っても建具の存在が気にならぬように引き込み戸としました。

園田教材社(第23回くまもとアートポリス推進選賞受賞)

本計画は比較的交通量の多い県道沿いの住宅街に立地する店舗兼倉庫(教材店)の計画であり、教材店に必要な事務所と物販スペース、倉庫を主体とした空間構成です。

建物を敷地の南側に寄せて配置し、余った県道沿いの北側のスペースを駐車場としました。駐車場に面してポーチを確保し、トラックで運ばれてくる教材等の荷下ろしのスペース、また来訪者が滞在できる場所として、幅、奥行ともに十分な広さを持たせました。倉庫と物販スペースは大きな開口により内部的に連続した空間とし、また外部的にもポーチを介して緩やかに繋がる空間としました。

 

熊本県のページにも掲載されております。

http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_25922.html