山鹿の大森家

弊社社長の実家、山鹿の大森家を見学してきました。
どうして実家を見学?と思った方もいらっしゃいますよね。
実は!
住宅の母屋、北塀、西塀、観音堂、蔵は明治時代に建てられたもので、有形文化財にも登録されている歴史のある建物なのです。
現在も社長のご親戚が住まわれており、丁寧に案内していただきました^^
※社長の生い立ちと大森家についてはコチラからご覧いただけます。

三和土土間
現代はモルタル土間が多いですが、昔は三和土という土や石灰や にがりを固めたものを仕上げに使っていたそうです。
今はそれが削れてボコボコし、苔も生えた床面になっていました。趣を感じますね。

書院造りの違い棚
珍しい木材や加工法が見られました。
設計スタッフ全員で見入っています^^

 

セキュリティの面から写真は掲載できませんが、屋根裏収納も見学させていただきました。
広々とした、梁の重厚感に圧倒される空間です。
骨董品や調度品が多く保管されており、当時の文化を窺うことができました。

例えば風呂桶
今や有数の温泉地である山鹿は平安時代の文献に「温泉郷」として名が記されており、浴場は人々の生活に古くから根付いていたようです。
毎夕、木桶を持って共同浴場を利用されていたとのことで
「同級生の男の子とばったり会って、とても恥ずかしかったわ~」
と思い出話を聞きながら、当時の生活に思いを馳せることができました。

 

敷地内には丘があり、そこにはお堂が建っています。
青い空に軒反りが映えて、丘の上から家を見守る主の様な威厳を感じられました^^

なかなかリサーチに行けないこのご時世ですが、良い勉強になりました!

>>>大森家住宅の紹介ページ