障がい児通所支援事業所 くるり

住宅外のはずれの緑の多い場所にできた玉名市で初めての障がい児通所支援事業所。
通ってくる子どもたちはもちろんのこと、支援をする地域の人たちにとっても、のびのびと余裕を持って施設を使ってもらえるよう、各スペースに十分な広さを確保。
特に人が最も多く行き交う建物中央部分の地域活動支援センターと廊下は、開放感を意識して天井を高くし、屋根の中央部を持ち上げて窓を取り付け、光を間接的に館内へ導くよう工夫した。
内装は全体的に落ち着いたトーンでまとめながらも、指導訓練室・医務室・トイレはそれぞれ異なる可愛らしい壁紙のアクセントで子どもたちの笑顔を誘う。
また、南向きの園庭を臨む各部屋には、すべて掃き出し窓を取り付けて、広々とした外のウッドテラスとの連続性を持たせることで、戸外との繋がりを意識。玄関のしっかり張り出した軒は、雨の日でも濡れずに車から乗り降りできるよう、利用者への優しさを見せている。

― 障がい児通所支援事業所 くるり ―
竣工/2018年8月
在地/熊本県玉名市
設計/設計監理
構造/鉄骨造
敷地面積/  3309.46 ㎡( 1001.11  坪)
建築面積/  504.43  ㎡( 152.59  坪)
延床面積/  408.19  ㎡( 123.48  坪)