長嶺の家

平行四辺形の土地。住宅を計画するにあたり、何の問題があるのか。我々にとっては、アイデアの材料の一つでしかない。その敷地を逆手に取り、空間に奥行きを設け、坪庭を設け、最大限空間を活用している。広いポーチを抜け、室内に入ると階段そばに小上がりの和室がある。さらに奥へ進むと広々としたリビングが広がり、キッチン前にはこだわりの雑貨を飾るための飾り棚と収納。2階に上がる階段には大開口の吹抜けを設け、玄関前に植えたソヨゴの樹がここにも顔を出す。もうこれで、敷地の事を気にする者は誰もいなくなった。

●シティ情報ふくおか出版
「暮らしと住まいの本 くまもと」no.4 2015年4月出版の雑誌にて掲載されております。

― 長嶺の家 ―
竣工/2013年8月
所在地/熊本市東区
工事種別/新築
主要用途/専用住宅
構造・構法/木造軸組在来構法・2階建
基礎/コンクリートベタ基礎
敷地面積/164.43㎡ (49.74坪)
建築面積/67.81㎡ (20.51坪)
延床面積/110.80㎡ (33.51坪)
    1F/67.81㎡ (20.51坪)
    2F/42.99㎡ (13.00坪)

― 主な外部仕上げ ―
屋根/カラーガルバリウム鋼板
   タテハゼ葺
外壁/弾性リシン吹付
開口部/アルミサッシュ
     木製建具

― 主な内部仕上げ ―
床/ナラフローリング
壁/クロス貼
天井/クロス貼、一部 杉板貼
建具/木製建具
造作家具/ポリ合板、タモ無垢、タモ板貼